理事長挨拶
理事長就任のご挨拶
2026年9月18日、一般社団法人日本性機能学会の理事長を拝命いたしました。長い歴史と伝統を有する本学会の舵取りを担うこととなり、大変光栄に存じますとともに、その責任の重さをあらためて感じております。
日本性機能学会は、1978年に「インポテンス研究会」として発足して以来、わが国の性機能医学を牽引してきました。初代理事長の白井將文先生をはじめ、歴代理事長、諸先輩、そして多くの会員の先生方のご尽力によって今日の学会が築かれてきたことに、心より敬意を表します。
私自身、若い頃から性機能医学に携わり、細胞を用いた基礎研究や動物実験、さらにヒト性欲中枢や性的興味に関する研究などに取り組んでまいりました。近年では、2023年に日本性機能学会臨床研究促進委員会が主導して実施した「日本における男性性機能に関する全国調査」の調査委員長を務め、その成果を国内外へ発信してきました。また、2025年に発刊された、わが国初の「男性性機能障害診療ガイドライン」では作成委員長を務めました。これらの経験を通じて、基礎研究、臨床研究、そして得られたエビデンスを実際の診療へ還元することの重要性を強く感じています。
現在、わが国の性機能診療は新たな時代を迎えています。薬物療法に加え、陰圧式勃起補助具や陰茎プロステーシスなど、新たな治療選択肢も導入さ、PDE5阻害薬のOTC化も開始されました。今後はこれらを適切に普及させるとともに、日本から新たなエビデンスを発信し、世界に通用する性機能診療を構築していくことが本学会の重要な役割であると考えています。
性機能は、人の健康や生活の質、パートナーとの関係、そして人生の充実に深く関わる重要な領域です。これまで本学会を築き、発展させてこられた先生方からその歴史と精神を受け継ぎながら、若い世代とともに次の時代の日本性機能学会を創っていきたいと考えております。
会員の皆様の一層のご指導、ご支援、ご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
一般社団法人 日本性機能学会
理事長 辻村 晃