日本性機能学会について日本性機能学会について

理事長挨拶

日本性機能学会理事長 佐々木春明

2022年(令和4年)9月9日に、一般社団法人日本性機能学会の理事長を拝命いたしました。男性性機能のみならず女性性機能に関する基礎的、臨床的研究の進歩、会員相互の交流および国内外の研究者との交流を促進することにより、学術の発展と人類の健康・福祉に最大限寄与できるように努力する所存です。

一般社団法人日本性機能学会は、初代理事長である白井將文先生らにより1978年(昭和53年)にインポテンス研究会として始まりました。第1回インポテンス研究会は1979年(昭和54年)1月に開催されました。本邦での学術総会は、1984年にパリで開催された第1回World Meeting on Impotenceより早く開催された学会であります。また、アジア地区においても最も早く学術総会が開催されたことになります。このような歴史ある学会の理事長を拝命したことは大変光栄であると同時に重責を感じております。

本学会は、初代白井將文理事長、2代目石井延久理事長、3代目丸茂健理事長、4代目並木幹夫理事長、5代目永尾光一理事長の卓越した御指導のもと発展してまいりました。

2021年にはWorld Meeting on Sexual Medicine 2020を日本で開催できたことはこれまでの理事長の先生方、理事の先生方、会員の先生方の御支援のたまものであり、日本性機能学会から世界に多くの研究成果を発信することができました。この場をお借りして御礼を申し上げます。

これからの課題は、会員数の増加、全人的な観点からの性機能障害、男性性機能障害のみならず女性性機能障害に関わる研究者や泌尿器科領域以外の研究者の増加、基礎研究者の増加など、幅広い領域の研究者が参加しやすい体制を構築したいと思います。そして日本から海外に研究成果を積極的に発信したいと考えております。

最後に、海外では標準とされる診断や治療を日本でも標準となるよう皆様と一緒に考え行動したいと考えておりますのでどうぞよろしくお願いいたします。